(La playa de Punta Sam)
地図は間違っていたので随分迷いましたが、何とか遺跡を見つけました。 遺跡近くの浜辺からは水平線に対岸のカンクンのホテル街が見え、
文字通り、青い海、白い砂でした。
(Caseta de servicio de El Meco)
これが遺跡の入口事務所です。 エル・メコはアポイントベースでの公開だったようですが、少し前から常時オープンになりました。
(El Meco está situado cerca de la playa)
遺跡の入口前にある看板です。 海岸線から入って直ぐのロケーションがわかります。 (案内板の水色はあとから書き加えました。)
遺跡は南北に 650m、東西に 200m位広がるようですが、保護されているのは 100m 四方程度です。
遺跡事務所の壁に取り付けられた遺跡の見取り図を加工して、簡単な地図を作りました。 見取り図には広場A, B, Cだけで
建造物番号の記載が無く、遺跡にあった案内板を手掛かりに建造物の番号を振ってみました、だいたい合っていると思います。
(Parte posterior del Edificio 6 de Plaza A)
前置きが大分長くなりましたが、ここから遺跡です。
上の地図の右下辺りから遺跡に入っていったと思います。 建造物6の裏側にでました。
写真右、緑に囲まれて建造物1カスティーヨ(城)が顔を覗かせます。
(Piedra esculpida)
これは建造物6 の辺りにあった石の彫刻です。 建物の装飾か何かわかりませんが、こんな彫刻はここだけでした。
(Edificio 5)
これは隣の建造物5と思われる場所ですが、基壇と柱を一部残すだけです。 カスティーヨ以外は基壇と柱、所によって
建物の外壁の一部を残して、あとは殆ど崩壊しています。
(Reconstrucción hipotético de Edificio 6 o 7)
広場Aの説明板にあった復元予想図、建造物番号の記載がありませんが、おそらく建造物 6か 7だと思います。
遺跡の在りし時代の姿を想像できるので敢えて載せましたが、現在残っている遺跡からは想像もつきません。
典型的な
東海岸様式です。
(Edificio 4)
これは広場Aの建造物 4あたりです。 建造物 2も 3も基壇と建物の基礎を残して崩壊してしまっています。
(Edificio 1, El Castillo)
さて修復され往時の姿を留める唯一の建造物1、カスティーヨです。 四層の基壇の上に神殿が築かれたピラミッドで、
正面階段左右の手摺りの下にはチチェン イッツァやマヤパンのカスティーヨ同様、蛇の頭が置かれていました。
(Cabeza de Serpiente, al pie de alfarda de El Castillo)
これがその階段下の蛇の頭ですが、石像ではなく漆喰で成形してあり、崩壊が進んでいて、蛇の頭と言われないと何だか
よくわからない状態です。上が北側から、下が南側からの写真です。
(Un cuarto adosado al sur de El Castillo)
カスティーヨの階段右には神殿跡があり、左脇には入り口と屋根が完全な部屋がひとつ残っています。
(Parte frontal de Edificio 6)
これはカスティーヨに向かい合った建造物 6の正面。 階段は残っていますが、基壇上部は神殿の基部のみ、上の方の復元予想図の建物
でしょうか?
(Edificio 7)
こちらが建造物 7です。 ユカタン半島でもこの辺りは猛烈なハリケーンが度々襲うところですから、遺跡の崩壊も
止むを得ないでしょうか。
(Edificio 7 de Plaza B)
カスティーヨの南側を通って広場Bにでます、これは建造物 8。 低い基壇の上に列柱が残るのみです。
(Edificio 12 de Plaza C)
カスティーヨの西側にある広場Cには列柱が立ち並ぶ大きな建造物 12があります。 広場C の説明版にある復元予想図はこの
建造物12にあたるようです。
(Reconstrucción hipotético de Edificio 12)
これがその復元予想図。 上の方の建造物 6の復元予想図同様 東海岸様式です。
(Lado sur de Edificio 12)
同じ建造物12の南側面です。 ここだけ壁と屋根の一部分が崩壊を免れて残っています。
壁には厚い漆喰が塗られており、写真の通り一部がまだ残っています。
(Esquina suroeste de El Castillo)
広場Cから見たカスティーヨの南西角です。 カスティーヨは上に登れませんが、基壇上部の神殿は北側の壁が残っている
のが見えます。
(Edificio 1, El Castillo)
最後にカスティーヨの正面からの写真をもう一枚。 カスティーヨは 12.5m の高さがあり、キンタナ ロー州北部では最も高いマヤのピラミッドです。
エル メコは海路の交易ルートにあったので、メキシコ中央高原や南のベリーゼ、グアテマラ、ホンジュラス等の人・物が
行き来した筈です。 当時のエル メコ、どんな光景が繰り広げられたのか、想像が膨らみます。