マヤ遺跡探訪
PUNTA DE CHIMINO
プンタ・デ・チミーノは ペテシュバトゥン湖に突き出た岬で、湖と断崖が自然の要害となり、ドス・ピラスを追われた 貴族たちはアグアテカを経て最後はここに立てこもったと言われます。

遺跡は調査のみで修復されておらず殆ど見るべきものはありませんが、現在はここにエコロッジが設けられ ペテシュバトゥン地域遺跡訪問 の拠点になりますので、簡単に紹介しておきます。
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     (訪問日 2010年11月25日)
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 (Punta de Chimino, vista desde sureste)

これがプンタ・デ・チミーノ、チミーノ岬です。 ボートで南東方向から近づいたところで、左側の低くなった部分が岬の付け根 になります。

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 (Vista aérea por GOOGLE EARTH)

GOOGLE EARTH で見た プンタ・デ・チミーノ。 南東方向に雲がかかっていますが、岬のほぼ全体が見えます。  付け根の細長い部分は低地で、東に伸びた先端が盛り上がっています。

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 (Mapping hecho para sitio arqueológico)

調査が行われマッピングはされていますが、実際は殆どが緑に埋め尽くされていて…。 ロッジの人によると、遺跡の調査では 日本の猪俣先生も宿泊されたそうです。

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 (Flecha para Acrópolis)

ドス・ピラスから明るいうちに戻れたので、ロッジのスタッフに遺跡を案内して貰いました。

一応アクロポリスという標示はあるのですが…、期待しないで下さい。

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 (Area de Acrópolis)

これがアクロポリスの辺りです。 建物跡の土塁はありますが、注意して見ないとわかりません。

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 (Juego de Pelota)

そしてこれが球戯場(Juego de Pelota)。 写真中央の草地の左右が盛り上がっているだけです。

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 (Una estela modesta)

球戯場の近くに小さな石碑が1本ありました。 貴族の立像と思われる彫刻がありますが、かなり風化しています。

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 (Muralla hacia arriba)

岬の付け根に向って西へ進むと、階段と柵が見えます。 階段のある盛り上がったところが防塁(Muralla)で、その上に防御柵が再現 されていました。

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 (Poso hacia abajo)

柵の下は急斜面で 人工的に掘られた濠(Poso)があります。 三方が湖で囲まれ、陸続きの西側には濠が設けられ、岬の先端が要塞となっていた 様子がわかります。

アグアテカも追われたドス・ピラス王朝の貴族たちの末路はこんな要塞の中でした。




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  (Letrero en el embarcadero)

ここからエコロッジのPR。 (お金を貰っている訳ではありません)

船着場にある看板は "Chimino's Island Lodge"   と英語名が書かれています。

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 (Embarcadero para Chimino's Island Lodge)

ここが岬の東端にあるチミーノズ・アイランド・ロッジの船着場で、ロッジの入口になります。 右の屋根の下に椅子が見えるところが ロビー、左の屋根の下が受付と食堂、そして食堂の奥にキッチンと従業員の宿泊施設があります。 

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 (Bangalow construido a la orilla del Lago)

宿泊場所は湖岸に建てられたバンガローで、ボートからはこんな風に見えます。 建築場所は考古学局の確認を取り、埋もれた遺跡 を損なわないよう配慮されているそうです。 バンガローは North #1-2、South #1-3 の5棟あり、全て湖に面しています。

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 (Bangalow North #1)

受付からしばらく歩いて、これは North #1 のバンガロー。 高床式の建物は、腰から上の部分が天井も含めて全て網戸で、さながら 鳥小屋です。 トイレとシャワーも胸から上は網戸と何ともワイルド! 建材は全て倒木を利用、椰子の葉で葺いた屋根がついて、 徹底したエコ建築です。

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 (Detalle de Bangalow)

でも中に入るとなかなか快適な空間が広がります。 ダブルベッドがひとつと、シングルがふたつ、4人家族がゆったり出来る スペースがあり、ここを独り占めでした。 水と電気はあり シャワーはお湯もでますが、電気は発電機に頼り 早朝と夕方暗く なってからの各4時間程度に制限され、電池の充電やPC使用は要注意です。

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 (Recepcion y Comedor de Chimino's Island Lodge)

中央の横長のテーブルはロッジのレセプション、手前が食堂です。 2泊3日しましたが、食事はスープから始まり、日によって肉や魚で 変化をつけてくれ、デザートもあり、予想以上でした。

ただ滞在時は大きなグループが帰った直後で、他に宿泊客は居らずに少し寂しめ。 でも要塞の中は警備員が巡回していて、 鳥小屋の中は虫や動物の心配も無く、快適に過ごせました。 早朝は明るくなる前からホエザルのモーニングコールです。  (^-^)


エコロッジであり、豪華な設備は望むべくもありませんが、遺跡巡りの拠点としては申し分ありません。 スタッフはフレンドリーで 快適な滞在を楽しめました。

さて明日はペテシュバトゥン地域最後の アグアテカ 訪問です。



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