HIDALGO
イダルゴ州
モレロス州のソチカルコ遺跡衰退後 メキシコ中央高原で一大勢力となったトルテカ人の都 トゥーラがあります。 アステカ(メシーカ)台頭前の 900-1150年頃に繁栄を極め チチェン イッツァへも影響を及ぼしたとされる 重要な遺跡です。
TULA
トゥーラ
トゥーラの都は 16K㎡ に及びますが、遺跡として整備されているのは 6%程度です。 アトランティスのピラミッドとして 知られる建造物が有名で、上部に柱として使われた4本のアトランティス像が並びますが、像の一部はメキシコ市の 人類学博物館へ移されて複製に置き換えられているようです。
博物館が併設された遺跡入口を通り、土産物屋も並ぶ道を暫く行くとピラミッドが見えてきます。
アトランティスのピラミッド裏側(北)の球戯場。 ピラミッド裏側の壁には蛇の彫刻があります。
壁に近づいてみます。 ガラガラ蛇の口先に頭蓋骨がありますが、蛇が人を貪り食っているとの事。
アトランティスのピラミッドの裏側 一層目にも彫刻が残ります。 ジャガーと鷲の彫刻が並びます。
広場東側にあるピラミッドC。 角柱越しに見えるアトランティスのピラミッド前面。
登ってみます。 想像復元図と比べると 入口の2本の蛇の柱は基部だけですが、内部のアトランティス像が4本復元されています。 1本の高さは 4.6mあります。
アトランティスのピラミッド上部から見ると西に列柱の神殿があり、南西には球戯場2 が見えます。
北側から見た球戯場2。 四方に階段が付いて上部が平らな祭壇、広場の中央にあります。
首のとれたチャックモール。生贄の儀式の証拠です。 ピラミッドCからみたアトランティスのピラミッド。
密売人が持っていた盗掘品、良く出来ていますが偽物でしょう。 併設の博物館に行って見ます。
MUSEO DEL SITIO
遺跡併設博物館
併設博物館の展示品。 中が少し暗いのが残念ですが、当時の色彩が蘇る感じです。
重要な発掘品はメキシコ市内の人類学博物館に収められています。 彩色の残るアトランティス像(左)、 貝製の鎧(中央)、コーヨーテに扮した戦士、粘土製で真珠層の貝の切片で見事に仕上げられています(右)。 (Tres ultimas piezas son del Museo Nacional de Antropología, D.F.)
HUAPALCALCO
ウアパルカルコ
トルテカ民族の初期の遺跡で 800-900AC 頃ケツァルコアトル王が住んだ所と言われ、トゥランシンゴ市郊外にあります。
私有地内ですが INAH 管理下で係員が常駐しているようです。サボテンの向こうがピラミッドの背面。
遺跡の後背の断崖に石器時代の壁画やマークが残ります。係員の説明によると 1万年位前のもの。
XIHUINGO
シウインゴ
テオティウアカンと同時代の古い遺跡、テオティウアカンの北東 40Km 位の所にあります。
典型的なタルータブレロ様式の三層のピラミッドがあり、300-500AC 頃の遺跡と言われます。
テオティウアカンから湾岸地方(ベラクルス)方面への交易の中継地点で黒曜石が主要交易品でした。
遺跡の周りの岩山には色々な時代の様々な彫刻が刻まれていて、天文観測の目印とも言われます。