マヤで有名なケツァールって、どんな鳥?
ケツァールの美しい尾羽は装飾品として珍重され、ヒスイ等と並んでメゾアメリカに於いて重要な交易品だった為、
かなりの数が乱獲されたようです。
マヤ高地が主な生息地でグアテマラの国鳥ですが、現在では滅多にその姿が見られなくなり、僅かにコスタリカでその姿が見られる
という状況です。
このケツァールを求めて、コスタリカの山峡の谷間まで行ってみました。
(訪問日 2007年12月9日)
(Close-up de Quetzal-macho)
まずケツァール君(これは雄です)の上半身クローズアップ。
原色の派手な色合いでボサボサ頭。 可愛いと言うか何と言うか形容のし難い鳥です。
(El Penacho obsequiado de Moctezuma al Rey de España a través de Hernán
Cortés)
アステカ王モクテスマが 征服者コルテスに献上したと言う頭飾りの複製がメキシコ市の人類学博物館に展示されています。
1952年に制作されたものでオリジナルはウィーン民族博物館にあります。
16世紀初頭にこれだけの数の尾羽がマヤ地方から交易されていた訳ですが、すごい量です。
(Hotel de Montaña, Savegre, Costa Rica)
首都サンホセの南、約 90Kmのサベグレ川沿いが一番ケツァールを見つけやすい場所との事で、Savegre Mountain Hotel に
宿泊しました。 とても奇麗な処でハチドリ始め野鳥が一杯、好印象だったので宣伝写真を作ってしまいました。 真ん中の
レセプションの標識にはオレンジキヌバネドリがちょこんと留まっていました(置物ではありません)。
これもケツァールの仲間です。
(Quetzal-macho)
沢山写真を撮りましたが、これが最初に見つけた雄で後姿です。 ケツァールは図鑑によると体長 36cm、雄はこれに尾の長さ 64cm
が加わります。
(Quetzal-macho)
2羽目の雄は暫くすると少し開けた処に降りてきてくれ、尾が風にふかれて適当な構図で全身がカメラに収まりました。
(Quetzal-hembra)
雌は長い尾が無く雄に比べると魅力が薄れますが、それでも他の鳥達と比べると結構派手です。
雄よりは警戒心が少し薄いようにみえました。
(Quetzal-macho)
いろいろポーズしてくれた中で、羽を少し持ち上げた1枚。 緑、青、赤、黒、白、光線によっても微妙に色の変わる派手な鳥でした。
雄の嘴は黄色です。
(Árboles de Aguacatillo)
これがケツァールが住む谷の写真で、中央にある木はアグアカティーョです。 ケツァールはこの木の実を食べに集まってきます。
(Frutos de Aguacatillo)
これがその実で、超小型のアグアカテ(アボカド)です。 人間は食べられないそうですが、ケツァールはこの実を丸飲みにして種は
吐き出します。
(Sr. Marino Chacom, guía profesional de las aves)
最後にガイドのマリーノさん。 ご本人の承諾なしに載せていますが、宣伝になるので良いでしょうか?
ここまで足を延ばされる方がいらしたら、是非ご指名ください。
マヤの鳥、ケツァール、空を舞う姿は神秘的です。 奇麗な尾羽がマヤ貴族の装飾品にされてしまうのも止むを得なかったでしょうか。
マヤ遺跡で出会った野鳥を中心に中米の鳥たちを集めてみました。 上の画像をクリック!
一番上の "TROGON" の項目の中にケツァールの写真が沢山あります。