マヤ遺跡探訪

XTABAS (TABASQUEÑO)
2001年にエツナ遺跡を訪問した翌日、周辺の遺跡の探索で、ホチョブ、ジビルノカックの後に最後に 捜したシュタバス遺跡です。 別名タバスケーニョとも呼ばれます。

ジバルチェンから少し北に上がった所にある筈なのに、見つかりません。 タクシーの運チャンに 「兎に角捜して」と道々通りすがりの人に聞くも、「あっち」 いや「こっち」 と行きつ戻りつ。 やっと道端に倒れかかった 遺跡の案内板を見つけて…。 メキシコの人、親切心から判らなくても答えてくれる、これ危険です。

ホチョブ、ジビルノカックと同じ古典期後期 チェネス様式の遺跡でした。

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    (訪問日 2001年4月10日)
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 (Sendero en la selva para llegar al sitio)

倒れかかった案内板に勇気付けられ国道を折れて細道に乗り入れましたが、行けども行けども遺跡が 見えてきません。 10分位進んで諦めかけた時、目の前に車留めが。 もう進めません。 運チャンが歩いて偵察に。  戻ってきて曰く 「1Km先に遺跡があるそうだ」 と。 ここまで来たらもう行くしかありません。

写真手前に赤く見えるのはタクシーのボンネットです。 

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 (Estructura 1)
そしてやっと見つけたジャングルの中のシュタバス遺跡です。               画像

灌木の生い茂るジャングルの中に廃墟があり、塔がひとつ頭を覗かせます。  遺跡の事務所はなく INAH の職員も居ません。  お金を払わず見学です。

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 (Torre de Estructura 1)

建造物 1だそうですが、1階部分の基壇の上に雨の神チャークの彫刻が付いた塔があります。  チャーク像は上下に7つ並んでなかなか立派です。

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 (Torre de Estructura 1)

上の写真の裏側にまわりました。 中の詰まった装飾の塔かと思ったら、塔の中には高いアーチ天井の部屋がありました。

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 (Torre de Estructura 1, la mitad de la parte izquierda está perdida)

同じ塔ですが上の写真の右側面で、アーチ天井の部屋の壁が見えます。  遺跡に居た地元の人の話では、昔は公開されて いたものが、塔が半分崩れてしまってからは訪れる人もなくなった、との事でした。 
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             (Torre de Estructura 1, antes de derrumbe, "arqueología" num.18, 1996)

雑誌 arqueologia の 18号(1996年)でこの写真が紹介されており、崩れたのは比較的最近のようです。  上の写真と比べると左側が崩れ落ちたようで、残念ですね。

一層の宮殿の中央部に神殿ピラミッドが置かれた代表的なチェネス様式建造物だったそうです。


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 (Estructura 1 rodeada con montón de escombros)

崩れ落ちたと言う話の通り塔の手前は瓦礫の山、倒壊前の写真もあるので何とか修復出来ないものでしょうか。

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 (Bloque grande caído de Torre)

塔の上の部分だったのか、崩れた大きなブロックが転がっていました。

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 (Pintura roja que todavía queda sobre la fachada)

これは建造物1の一層目だったでしょうか、庇の部分には漆喰に塗られた赤い塗料がまだ残っています。 

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 (Mampostería con pintura verde)

未発掘の瓦礫から顔を出す石組みに緑色の塗料が残ります。 カビではなく塗られて いた塗料だと思います。 建造物 1の周りに土に覆われたマウンドが沢山ありますが、 シュタバス遺跡は一体どれ位の規模だったのでしょうか。

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 (Muro de primer nivel de Estructura 1)

訪問後暫くたってカンペチェ州観光局が作成した日本語のパンフレットを入手しました。 パンフレットには建造物 1の一層目が綺麗 に修復された写真が載っており、訪問後に部分的に修復されたようです。

上の写真は一層目の壁で現在は奇麗に修復されています。 塔に繋がる階段も奇麗に作り直されていましたが、 残念ながら崩れた二層目の塔はそのままのようです。 その後遺跡の公開、アクセスはどうなっているので しょうか。


荒れ果てた遺跡でしたが、苦労してやっと見つけた遺跡、感動も一入でした


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